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ステンシルを始める前に知っておきたい道具と手順

公開日 2003-04-12

手作りの写真

ステンシルは、図案を切り抜いたシートの上から絵の具をのせて、布や木、紙に模様を写す手芸です。一度型を作ってしまえば、同じ模様を何枚でも染めることができます。難しそうに見えて、実は道具も手順もとてもシンプルです。

ステンシルってどんな手芸?

ステンシルは、型染めの一種として古くから世界各地で使われてきました。壁の模様、看板の文字、Tシャツやトートバッグのワンポイントなど、身近な場所にたくさん見つかります。ステンシル絵本のページに使っている画像も、実際にステンシルで染めたものをスキャナで取り込んで加工したものです。

この手芸のよいところは、絵が上手でなくても始められることです。型紙さえ用意すれば、あとは色をのせるだけ。子どもと一緒に楽しめて、手作りの雰囲気がしっかり出ます。

用意したい道具

手順は大きく分けて三つ

1. 図案を写して型を作る

まず、染めたい図案をシートに写します。ステンシル絵本のくまの例では、土台になる大きな型と、目や鼻、手のように上から重ねる小さな部分の型を、別々に作りました。色を重ねたいときは、色ごとに型を分けておくと、にじまずにきれいに仕上がります。

図案を写したら、マットの上で線に沿って切り抜きます。角の部分は一気に切らず、ゆっくり刃を進めましょう。切り抜いた部分の細い橋(つなぎ)が切れてしまうと型が弱くなるので、最初は太めのつなぎを残した図案を選ぶのがおすすめです。

2. 型を固定して絵の具をのせる

染める布や板の上に型を置き、マスキングテープで四隅を止めます。ブラシに絵の具を少しだけつけ、ペーパータオルの上で余分な分をよくぬぐってください。ここが最大のコツです。絵の具が多いと、型紙の下ににじんでしまい、輪郭がぼやけます。

色をのせるときは、ブラシを立てて、上からトントンと垂直にたたくようにします。ブラシを横にこすると、絵の具が型の下に入り込みやすくなります。まずは薄く色をのせ、濃くしたいところだけ二度、三度と重ねると、やわらかいグラデーションが出て、手作りらしい表情になります。

3. 型をそっとはずして乾かす

色をのせ終わったら、型を真上にゆっくり持ち上げてはずします。斜めにこすらないように気をつけてください。色を重ねる場合は、先の色が完全に乾いてから次の型を置きます。布に染めた場合は、絵の具の説明に従って乾燥させ、必要に応じてアイロンで熱を加えると、洗濯にも強くなります。

失敗しにくくするためのヒント

  1. 本番の前に、不要な布や紙で一度練習しましょう。絵の具の量の感覚がつかめます。
  2. 型の裏側にたまった絵の具は、使うたびにふき取っておくと、次に染めるとき汚れが移りません。
  3. 細かい図案は、最初のうちは避けましょう。単純な形ほど、ステンシルらしい味わいが出ます。
  4. 使い終わったシートは、水洗いしてよく乾かしてから、平らにして保管します。

その先の楽しみ方

慣れてきたら、色の重ね方を変えたり、木の箱やカーテンなど大きなものに挑戦してみましょう。ひとつ作った型は、大きさを変えて何度でも使えます。手作りの雑貨に自分だけの模様を加えることは、ステンシルのいちばんの魅力です。ほかにも、ステンシル絵本には、写真つきの手順ページやフリー素材の案内があります。気になる方は、あわせてご覧ください。

このページは、てづくり工房のステンシルに関する記事です。作品づくりの参考として、気軽にお読みください。

よくある質問

絵の具がにじんでしまうのはなぜですか?

ほとんどの場合、ブラシにつけた絵の具が多すぎることが原因です。ペーパータオルの上で、ブラシの先がほとんど乾いたように感じるまで、しっかりぬぐってから使ってください。少ない量を何度も重ねるほうが、輪郭がくっきりして、失敗も少なくなります。

型が浮いて、模様がずれてしまいます。

型を布にぴったり密着させることが大切です。マスキングテープでしっかり止めたうえで、染めている間は反対の手で型の端を軽く押さえましょう。布が伸びやすい素材のときは、あらかじめアイロンで整え、台紙に貼っておくとずれにくくなります。

子どもと一緒にやっても大丈夫ですか?

型を切り抜く作業は、大人が担当してください。色をのせる作業なら、小さな子どもでも楽しめます。絵の具は、口に入れても安全とされる子ども向けのものを選ぶと安心です。

ステンシルは、始めるまでの道のりが短い手芸です。今日、道具を一つそろえて、簡単な図案から試してみませんか。